WordPressに更新担当者を追加する方法|編集者・投稿者・寄稿者の選び方
担当者の作業範囲から権限を選び、個別アカウントを追加する手順。固定ページを編集したい場合、画像をアップロードできない場合、退任時の引き継ぎも整理します。
この記事でわかること
WordPressの更新担当者を増やすときは、先に「どのページを、どこまで操作する担当か」を決めます。お知らせを書く人と、サイト設定を変更する人を同じ権限にする必要はありません。
管理者のログイン情報を全員で使うより、担当者ごとのユーザーを作り、必要な作業に合う役割を選びます。この記事は標準的な単一サイトのWordPressを対象にしています。マルチサイトや、プラグインで独自の権限を追加したサイトは、管理者の設定を確認してください。
1.役割の名前より、担当する作業から選ぶ
架空の教室サイトなら、次のように担当を分けて考えられます。
| 担当する仕事 | 候補となる標準の役割 | 知っておく制約 |
|---|---|---|
| お知らせの原稿だけを作り、公開は別の人が行う | 寄稿者 | 標準では画像アップロードや公開ができない |
| 自分のお知らせを画像付きで作り、公開する | 投稿者 | 固定ページや他人の記事の編集担当には向かない |
| ほかの人の記事や固定ページも含めて更新する | 編集者 | ほかの担当者のコンテンツへも広く操作できる |
| テーマ・プラグイン・ユーザーなどを管理する | 管理者 | サイト運営に関わる広い権限を持つ |
標準の「購読者」は、サイトの記事を編集する役割ではありません。「読むだけだから購読者」と設定した人に、編集作業を頼まないようにします。
固定ページを1枚だけ直してもらいたい場合
標準の編集者は、その1枚だけに操作を制限する役割ではありません。対象ページだけを編集できる細かな制御が必要なら、標準の役割だけで要件を満たすかを確認します。管理者が作業を代行する方法や、既存の権限管理機能も含めて検討してください。
「画像を入れられないから管理者へ上げる」といった決め方をせず、必要な操作を一覧にしてから役割を選ぶのが基本です。
2.追加前に本人と運用情報を確認する
追加には、本人が利用するメールアドレスと、サイト内で区別できるユーザー名を用意します。公開記事の投稿者名として表示される情報も確認してください。ログイン用の識別名と、読者向けの表示名は分けて考えます。
| 確認すること | 決めておく内容 |
|---|---|
| 本人の連絡先 | 利用するメールアドレスに誤りがないか |
| 作業範囲 | 投稿だけか、固定ページも対象か |
| 公開の担当 | 自分で公開するか、別の人が確認するか |
| 表示名 | 公開ページに出してよい名前か |
| 終了時期 | 短期の依頼ならいつ権限を見直すか |
担当者の追加だけが目的なら、不特定の人が自分で登録できる設定を有効にする必要はありません。管理者が必要なユーザーを個別に追加します。
3.管理者がユーザーを追加する
- 管理画面の「ユーザー」から新規ユーザーの追加画面を開きます。
- ユーザー名と本人のメールアドレスを入力します。
- 決めておいた役割を選びます。
- 画面のアカウント通知・パスワード設定の案内を確認し、追加を確定します。
- 本人がログインできることを確認します。
通知メールに関する項目名や、パスワード設定の流れはサイトの環境で異なる場合があります。生成されたパスワードを大勢に共有する運用にせず、本人が自分のアカウントを管理できる状態にします。
ユーザーを追加できない場合は、操作しているアカウントにユーザー管理の権限があるかを確認します。追加後に通知が届かない場合も、すぐ同じ人のアカウントを増やさず、ユーザー一覧に作成済みか、メールアドレスに誤りがないかを先に確認してください。
4.本番のページを触る前に、できることを確かめる
追加した本人のアカウントで、作業に必要なメニューがあるか確認します。公開して差し支えない内容の下書きを使えば、本番ページを変更せずに、入力・保存・画像追加まで試せます。
| 予定している作業 | 試すこと | 想定と違う場合 |
|---|---|---|
| 文章の下書き | 新規投稿を下書き保存 | 役割と投稿の編集権限を確認 |
| 画像を使う | 公開してよいテスト画像を選ぶ | アップロード権限と画像の問題を分ける |
| 固定ページを更新 | 対象ページを編集できるか確認 | 投稿者の役割では足りない可能性 |
| 公開前の確認依頼 | 担当者間で受け渡しの流れを試す | 通知だけに頼らず確認方法を決める |
確認のために、役割を一段ずつ管理者まで上げる必要はありません。できなかった操作を記録し、要件に合う権限かを見直します。
5.公開ルールを短く共有する
役割を設定しただけでは、原稿の品質や誤操作までは管理できません。誰が何を確認してから公開するかを短い手順にします。
原稿担当:本文・画像・リンクを準備する
確認担当:日付、料金、連絡先、公開範囲を確認する
公開担当:公開URLを開き、表示を確認する
記録:更新日と変更した内容を残す一人が複数を兼ねる場合も、作成と公開後の確認を分けて実施すると、保存忘れやリンク先の間違いを見つけやすくなります。記事内の画像については、使用してよいものかも確認項目に含めます。
担当を外れるときの見直し
退任・契約終了時は、まず本人の作業を止め、必要な原稿や画像を引き継ぎます。役割を下げる場合とアカウントを削除する場合では影響が異なるため、投稿の所有者や既存コンテンツの扱いを確認してから進めてください。
ユーザー削除画面で、その人のコンテンツを削除するか、別のユーザーへ割り当てるかを求められた場合は、選択内容をよく確認します。ログインを止めたいだけなのに、記事まで消してしまわないようにします。
共有していた別サービスの権限もあるなら、それぞれの管理者が見直します。WordPressのユーザーを削除しただけで、サーバーや共有ドライブのアクセスまで自動的に消えるわけではありません。
引き継ぎ全体の整理にはWebサイトの引き継ぎチェックリストを使えます。完了の基準は、本人が必要な作業を行え、公開前後の確認担当と、終了時の見直し方法まで決まっていることです。
図は独自の模式図です。役割はWordPress標準の単一サイトを前提とし、運用例は架空のものです。公式資料確認日:2026年10月14日。

