Excel・Wordは無料で使える?Web版・Microsoft 365・Office 2024の選び方
家計簿や案内文なら無料Web版で足りる場合があります。まず小さなファイルを作って確認し、オフライン・マクロ・保存先・2年間の費用から、有料版が必要か判断するガイドです。
この記事でわかること
ExcelとWordは、Microsoftアカウントがあればブラウザーで無料で使えます。 ただし、パソコンにインストールする有料版と機能がすべて同じではありません。「無料で足りるか」を決める近道は、普段作りたい表や文書を一つ、小さく試すことです。
この記事は、自分用の家計簿・予定表・案内文などをパソコンで作りたい人が対象です。無料Web版を試し、必要ならMicrosoft 365 Personalと買い切りのOffice Home 2024を比較します。スマホアプリの操作や、会社全体のライセンス選定は対象にしていません。
最初に用意するものは、インターネットにつながるパソコン、更新済みのブラウザー、Microsoftアカウントです。操作例には架空の金額・文章を使います。勤務先や学校の資料は、個人用OneDriveへ保存してよいか管理者に確認してください。
1.買う前に「必要な機能」と「今ある利用権」を確認する
まず、次の四つをメモします。
- インターネットにつながらない場所でも編集するか
- ExcelのVBAマクロを動かす必要があるか
- ファイルをオンラインの保存場所へ置いてよいか
- 自分が使うパソコンは何台か。家族も別々に使うか
VBAマクロとは、Excelの繰り返し作業などを自動化するプログラムです。「ファイルが開く」ことと「中のマクロが動く」ことは別です。Excel for the webではVBAマクロの作成・実行・編集はできません。必要な場合は、作成者に対応OSとExcelの版も確認します。知らない相手から届いたマクロを、動作確認のために有効にしないでください。
すでにOfficeが入っているパソコンなら、追加購入の前に製品名と契約を調べます。Windows版はWordまたはExcelの「ファイル」→「アカウント」で製品情報を見ます。Mac版のWordは、画面上部の「Word」→「Word について」でバージョンとライセンスの種類を確認します。MicrosoftのOfficeのバージョン確認手順には、両方の画面例があります。
個人で購入した契約は、Microsoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」へ、購入時と同じアカウントでサインインして照合します。アイコンがあるだけで購入済みとは限りません。勤務先・学校から提供される利用権は、個人アカウントの契約とは別に担当者へ確認しましょう。
2.無料Web版で、保存・再表示・印刷まで試す
無料Web版ではファイルをOneDriveに保存します。OneDriveはMicrosoftのオンライン保存サービスで、無料アカウントの容量は5GBです。手元のパソコンにだけ保存して作業したい場合は、この方法が用途に合うか先に考えます。
入口は「無料Web版」のページ
- Microsoft公式の無料Web版ページを開きます。
- すでにアカウントがあれば「サインイン」を選びます。ない場合は「無料でサインアップ」から作成します。無料アカウントの作成と、有料プランの試用申込みを混同しないようにします。
- ページ内の「Excel に移動」または「Word に移動」を選びます。サインイン後のホーム画面から進む場合は、アプリ起動ツールで「Excel」「Word」を選びます。
- 有料プランの案内が出た場合は、必要なプラン名と料金を確認せずに申し込まないでください。無料Web版だけを使うために、有料試用の申込みを済ませる必要はありません。
Excel:2件の支出を足して、開き直す
ここでは元の家計簿をアップロードせず、架空の練習用ファイルを作ります。
- Excelの開始画面から新しい空白のブックを作ります。ホーム画面では「ブック」、OneDriveでは「作成」→「Excel ブック」が入口です。「ブック」はExcelファイルの呼び名です。
- 編集画面上部のファイル名を押し、「Office選び_練習」に変えます。
- 次の内容を、指定したセルへ入力します。A1はA列と1行目が交わるマスです。入力後にEnterを押して確定します。
| セル | 入力する内容 |
|---|---|
| A1 | 項目 |
| B1 | 金額 |
| A2 | 食費 |
| B2 | 1200 |
| A3 | 交通費 |
| B3 | 800 |
| A4 | 合計 |
| B4 | =SUM(B2:B3) |
- B4に「2000」と出るか確認します。数式は半角の「=」から入力します。
- 名前と入力内容が自動保存されたことを確かめてから、編集タブを閉じます。OneDriveに同じアカウントで入り、「Office選び_練習」を開き直します。2件の金額と合計が残っていれば、保存と再表示の確認ができています。
- 印刷が必要なら、Excel画面の「ファイル」→「印刷」を開きます。「作業中のシートを印刷する」など対象を確認し、プレビューで列・行・ページの切れ方を見ます。確認だけなら、印刷を確定せず閉じて構いません。
この練習で確認できるのは、基本的な入力・計算・保存・印刷です。普段使う複雑な帳票も同じように動くと保証するものではありません。次に、個人情報や機密情報を取り除き、クラウドへ保存してよい内容のコピーで、必要な書式や機能を試してください。
操作の根拠:Excel for the webの基本操作、OneDriveから新しいブックを作る手順
Word:案内文を1枚作り、印刷表示を確認する
- 無料Web版ページの「Word に移動」から入り、「白紙の文書を作成する」を選びます。
- 上部のタイトルを押して「案内文_練習」と入力します。
- 本文に「持ち物のご案内」、改行して「筆記用具と飲み物をご用意ください。」と入力します。これは練習用の架空文です。
- 自動保存後、OneDriveから開き直して、文章が残っているか確認します。
- Wordの「ファイル」→「印刷」でPDFプレビューを確認します。普段の文書に必要な余白、改ページ、画像や表の位置も確認します。
操作の根拠:Web用Wordで文書を作る、Wordの基本操作の「Web」欄
ボタンの配置や日本語表記は更新されます。画面が違うときは、デスクトップ版を開いていないか、職場・学校用のアカウントになっていないかを先に確認してください。
3.有料にすると何が変わる?3通りを比べる
次の表は、2026年10月14日に確認した日本向けMicrosoft公式の条件です。購入先による割引、パソコンとのセット、販売店独自の特典は含めていません。
| 比較項目 | 無料Web版 | Microsoft 365 Personal | Office Home 2024 |
|---|---|---|---|
| 基本の使い方 | ブラウザーで利用 | 契約期間中、デスクトップ版とWeb版などを利用 | 買い切りのデスクトップ版 |
| 料金 | 0円 | 年21,300円、または月2,130円 | 41,380円を1回 |
| 課金の仕組み | 無料利用の範囲内なら有料契約なし | 公式サイトでの直接契約は自動更新 | この製品の購入は一回払い |
| Word・Excel | Web版 | インストール版を含む | 2024のインストール版 |
| 利用者・端末 | 個人のMicrosoftアカウントで利用 | 1人用、同時に5台へサインイン可能 | 日本向けの単体製品は2台のWindows PCまたはMacで利用可能 |
| オフライン編集 | この選び方では対象外 | インストール済みアプリとローカルファイルで可能。認証・更新などに接続が必要 | インストール・認証後の編集は可能。導入・更新などに接続が必要 |
| OneDrive | 無料枠5GB | 1TB | 1TBの追加特典は含まれない |
| 注意したい制限 | VBAマクロを実行できない。Web非対応機能がある | 利用を続ける期間の料金と契約管理が必要 | 次のメジャーバージョンへの買い替えは別料金。Outlookは含まれない |
料金は税込の公式表示額です。将来の価格は保証されません。上表のOffice Home 2024は日本向けMicrosoft Storeの単体製品を見ています。パソコンに最初から付属するOfficeや海外販売品へ、同じ利用台数の条件を当てはめないでください。
根拠:無料Web版、Microsoft 365 Personalの製品ページ、Office Home 2024の製品ページ、Microsoft 365と買い切り版の公式FAQ
「Basicなら安い」は、デスクトップ版が欲しい場合には合わない
Microsoft 365 Basicは、Personalと別のプランです。Basicに加入しても、Word・Excelのデスクトップ版を使えるようにはなりません。 保存容量を増やすことと、パソコン用のWord・Excelを導入することを分けて考えます。
Office Home 2024の「日本向け」注記も読む
製品ページには一般向けの説明と、日本で購入する人への注記があります。日本向け注記は「2台」「商用利用が可能」です。ページ上部の一般説明だけから「Homeだから日本でも仕事には使えない」と判断しないようにします。とはいえ、商用利用の可否と、勤務先が個人用アカウントやクラウド保存を許可するかは別問題です。
また、Windows版とMac版では機能に違いがあります。社内のマクロ、アドインなどが必要な人は、製品名だけで決めず、作成者・管理者に自分のOSで使えるか確認してください。
4.2年間の支払額と、サポート期限を一緒に見る
毎年同じ価格が続き、割引や追加購入がないと仮定した計算です。
| 選び方 | 1年間 | 2年間 |
|---|---|---|
| 無料Web版 | 0円 | 0円 |
| Personalを年払い | 21,300円 | 42,600円 |
| Personalを月払いで継続 | 2,130円×12=25,560円 | 2,130円×24=51,120円 |
| Office Home 2024を1回購入 | 41,380円 | 41,380円 |
年払いPersonalとOffice Home 2024の2年間の差は、1,220円です。ただし、含まれる保存容量、アプリ、更新の仕組みが違うので、この差だけでは優劣を決められません。短期間しか使わないなら月払いも候補ですが、使わなくなったときに更新を止める管理が必要です。
買い切りでも、セキュリティ更新などを受けられる期間は無期限ではありません。Office 2024のサポート期限は2029年10月です。2026年10月から長く使うつもりなら、今から丸5年間サポートされる製品として計算しないでください。
なお、安い旧版を探している人は注意が必要です。Office 2021は2026年10月にサポート終了となっています。終了後もファイルが開くことと、継続して安全に使うためのサポートがあることは別です。
5.「無料Web版」と「1か月無料の試用版」を区別する
無料Web版を使うだけなら、有料のPersonalを試用する必要はありません。一方、デスクトップ版の動作を購入前に確かめたい場合には、Personalの無料試用を検討する理由があります。
Microsoft公式FAQでは、Webサイトから申し込むPersonalの1か月無料試用に支払情報が必要で、定期請求を止めなければ無料期間終了後に請求されると案内しています。利用できる試用の条件や終了日は、申し込む画面で確認します。パソコン付属の特典など、別経路の試用と条件を混ぜないでください。
出典:Microsoft公式FAQ「Microsoft 365の試用版について」
続ける予定がない場合の確認場所
以下は、Microsoftへ直接申し込んだ場合の公式手順に基づきます。
- サービスとサブスクリプションへ、申込みに使ったアカウントでサインインします。
- Microsoft 365の「管理」を開きます。
- 表示されるプラン名、次回の請求日・金額、または有効期限を読みます。
- 次回以降の請求を止めるなら「定期請求をオフにする」を選び、その後の確認画面も最後まで読みます。
- 戻った画面で有効期限と状態を確認します。「定期請求を有効にする」と表示されていれば、すでにオフの状態です。確認のつもりで押してオンに戻さないようにします。
定期請求を止めることと、支払い済み料金の返金は別です。すべての解約で返金されるわけではありません。Apple、Google Play、販売店などで購入した場合は、購入元の管理手順を確認します。
Personalの利用を終えるときは、OneDriveの使用量も先に確認しましょう。無料枠へ戻ったときに容量を超えると、ファイルのアップロード・編集・同期ができなくなり、Outlook.comのメール送受信にも影響します。超過したまま放置すると、6か月後にOneDrive内のファイルが削除される場合もあります。必要なデータを別の保存先へ移し、移したファイルが開けることを確認したうえで、容量を整理します。解約と容量変更の公式説明も確認してください。
6.Microsoft製品を買わずに解決する選択もある
「Word・Excelそのもの」ではなく、「文章と表が作れればよい」のであれば、無料のLibreOfficeも候補です。Writerが文書作成、Calcが表計算のアプリで、Microsoft Office形式の読み書きに対応しています。
ただし、形式に対応していることは、細かな配置・数式・マクロまで完全に同じになる保証ではありません。公式ヘルプも、OfficeとLibreOfficeでマクロの扱いが異なることを説明しています。取引先などからMicrosoft Officeを指定されている場合は、勝手に置き換えないでください。
検討するなら、LibreOffice公式サイトで対応OSを確認し、必要なファイルのコピーを使って、公式のOfficeファイルを開く・保存する手順に沿って比較します。原本を上書きせず、再度開いた内容と印刷結果まで確認するのが安全です。
学校や勤務先ですでに使えるアプリがある人、無料Web版で作業が完了する人、そもそも編集が不要な人は、今すぐ新しい有料契約を増やす必要があるか立ち止まって考えましょう。
7.自分に合う選択を決めて、必要な場合だけ購入へ進む
最後に、次の判断表へ自分の条件を当てはめます。これは編集部の選び方の提案です。
| 自分の条件 | 次にすること |
|---|---|
| 接続中に使い、基本的な表や文書で足りた | 無料Web版を継続。購入は見送る |
| インストール版が必要で、契約中の更新や1TBも使いたい | Personalの月払い・年払いと終了時の移行を比較する |
| 対応するWindows PC・Macで2024版を使い、継続課金を避けたい | Home 2024の日本向け条件と2029年10月のサポート期限を確認する |
| 家族もそれぞれ使う | 1人用Personalを共用せず、人数に合うプランを公式比較で調べる |
| 職場の管理、マクロ、アドイン、厳密な様式が必要 | 管理者・作成者の指定を確認してから選ぶ |
有料版を選ぶ理由が決まった人は、次の公式ページで最終条件を確認できます。
- Microsoft 365 Personalの料金・要件を確認する:ページの「要件」でOSなどを確認し、年払いなら「購入してダウンロード」、月払いなら月額の表示を選びます。注文確定前に、合計、請求周期、次回更新、契約するアカウントを確認します。
- Office Home 2024の料金・日本向け条件を確認する:日本向け注記と「要件」を読み、「今すぐ購入」へ進みます。製品名がHome 2024であること、必要なアプリが含まれること、一回払いの総額を確認してから購入を判断します。
購入を確定した後は、確認メールとMicrosoftアカウントの契約一覧を照合します。購入結果がわからない場合は、すぐ同じ商品をもう一度注文せず、注文状況を確認してください。
本文のMicrosoft・LibreOfficeへのリンクは公式の直接リンクです。アフィリエイトの申込みリンクは使用していません。
困ったときの確認先
| 症状 | 先に確認すること | 次の確認先 |
|---|---|---|
| 無料で使いたいのに支払情報を求められる | 無料Web版ではなく、有料試用・購入画面へ進んでいないか | 無料Web版の入口から入り直す |
| 編集できず、見るだけになる | 表示モードか、編集権限がない共有ファイルか | 自作ファイルなら「編集」を確認。共有物は所有者へ編集権限を確認 |
| Excelファイルが開かない・一部機能が使えない | Web非対応機能のエラーが出ているか | Microsoft公式の非対応機能の説明。機能を削除する案内が出ても原本は残す |
| 保存したはずのファイルが見つからない | 作成時と同じアカウントでOneDriveを見ているか | 別アカウントへの切替と、ファイル名を確認 |
| 契約や更新の状態がわからない | 申込先と申込み時のアカウント | Microsoftの解約・問い合わせ案内。販売店購入は販売店へ |
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