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ドメイン移管でサイトとメールを止めない|DNS・ロック・認証コードの確認表

ドメインの管理会社を変える「移管」と、サーバー・DNSの切り替えを分けて整理。作業前の控え、60日制限、認証コード、移管後の確認まで解説します。

移管だけならWebやメールの接続先を変えない構成もあります。Webのしるべ編集部(独自作成)
ドメインのレジストラ移管とサーバー・DNS移転を別作業として比較した図。
ドメインのレジストラ移管とサーバー・DNS移転を別作業として比較した図。

移管だけならWebやメールの接続先を変えない構成もあります。

先に答え:移管・DNS・サーバー移転は別の作業

ドメイン移管は、ドメイン名を管理する事業者(レジストラ)を変える手続きです。Webサーバーの引っ越しや、DNSを提供する事業者の変更とは同じではありません。DNSの委任先(ネームサーバー)とレコードが維持されるなら、レジストラを変えてもサイトの接続先は変わりません。

反対に、移管と同時にネームサーバーやA・CNAME・MX等まで変えると、不具合が出たときに「契約」「DNS」「Web」「メール」のどこが原因か分かりにくくなります。原則は、現状を控え、一つずつ変更し、各段階で確認することです。

作業の目的と担当を四つに分けます。Webのしるべ編集部(独自作成)
レジストラ、DNS、Web、メールの変更対象を分けた一覧。
レジストラ、DNS、Web、メールの変更対象を分けた一覧。

作業の目的と担当を四つに分けます。

変更変わるもの主な確認
レジストラ移管ドメインの契約・更新先移管可否、ロック、認証コード、期限
DNS事業者変更権威ネームサーバー全レコード、DNSSEC、委任先
Webサーバー移転HTML・画像・アプリの配信先A/AAAA/CNAME、証明書、動作
メール移転受信・送信・認証先MX、SPF、DKIM、DMARC、送受信

最初に「何を変えたいか」を一文にする

たとえば「更新料金の管理先だけを変えたい。Webとメールの接続先は変えない」と書ければ、移管中にDNSを触る必要があるか判断しやすくなります。新しい事業者がネームサーバー変更を必須にしている場合は、移管だけでは済みません。その事業者の条件を読み、DNS移行として別に計画します。

ICANNのFAQも、レジストラ移管ができない場合に、ホスティングだけを変える、ネームサーバーを更新する、ホスティングIPを変えるという別の選択肢を示しています。目的が「サイトを新しいサーバーで公開する」だけなら、先に移管する必要がない場合があります。

変更前に、現在の状態を控える

管理画面の画面写真だけでなく、値を文字で残します。最低限、次の情報を同じ日時で保存します。

自動取り込みだけに頼らず全レコードを照合します。Webのしるべ編集部(独自作成)
移管前に控える契約・DNS・Web・メールの情報を二列で示した図。
移管前に控える契約・DNS・Web・メールの情報を二列で示した図。

自動取り込みだけに頼らず全レコードを照合します。

  • 現在のレジストラ名とドメインの有効期限
  • 登録者情報を確認できるアカウントと、通知を受け取れるメール
  • 現在のネームサーバー(NS)
  • A、AAAA、CNAME、MX、TXT、CAA等の全レコード
  • DNSSECの有無、親側のDSレコードの有無
  • サイトの正規URL、主要ページ、問い合わせフォーム
  • メールアドレスごとの受信・送信方法
  • 証明書の発行・更新担当

DNSの自動取り込みは見落としがあり得ます。Cloudflareの移管資料も、DNSスキャンですべての既存レコードを見つけられる保証はないため、Webホストの資料と照合するよう案内しています。特にMX、DKIM、所有権確認用TXT、サブドメインは抜けやすいため、現行DNSの一覧と突き合わせます。

移管できる状態か確認する

一般的なgTLD(例:.com、.net、.org)ではICANNの移管ポリシーが基準です。国別ドメイン等は別の規則があるため、現在と移管先双方の案内を優先します。

TLD固有の規則は移管元・移管先の資料も確認します。Webのしるべ編集部(独自作成)
60日制限、登録者変更、移管ロック、通知と期限を確認する表。
60日制限、登録者変更、移管ロック、通知と期限を確認する表。

TLD固有の規則は移管元・移管先の資料も確認します。

ICANNは、初回登録から60日以内、前回のレジストラ移管から60日以内、または登録者変更後の60日ロック等では移管できない・拒否される場合があると説明しています。登録者名・組織名・メールアドレスを先に変更するとロックの対象になり得るため、移管が目的なら順番を確認します。

  1. ドメインが失効やRedemption Grace Periodに入っていないか確認する。
  2. clientTransferProhibited 等の移管ロックを確認する。
  3. 初回登録・前回移管・登録者情報変更からの経過日数を確認する。
  4. 登録者の通知先が受信可能か確認する。
  5. 移管先が対象TLDを扱い、必要なDNS条件を満たすか確認する。

ロック解除と認証コードを直前に行う

移管時に使うAuth-Codeは、EPPコード、AuthInfoコード、transfer code等とも呼ばれます。ICANN FAQでは、管理画面で取得できない場合、レジストラは申請から5暦日以内に提供する必要があるとしています。コードは移管のための重要情報なので、記事・チャット・公開チケットへ貼らず、移管先の正規画面だけに入力します。

移管中は不要な同時変更を避けます。Webのしるべ編集部(独自作成)
現状保存、移管可否確認、ロック解除と認証コード、完了後照合の順序。
現状保存、移管可否確認、ロック解除と認証コード、完了後照合の順序。

移管中は不要な同時変更を避けます。

推奨する順番は次のとおりです。

  1. 控えと動作確認を完了する。
  2. 移管先の料金、更新条件、対応TLD、DNS条件を確認する。
  3. 変更凍結時間を決める。移管中は不要なDNS・登録者変更を避ける。
  4. 移管ロックを解除する。
  5. 認証コードを取得し、移管先の正規画面へ入力する。
  6. 現在と移管先から届く承認・確認通知を読む。
  7. 完了通知後、レジストラ、期限、ネームサーバー、DNS、Web、メールを確認する。
  8. 問題がなければ認証コードを更新できる場合は更新し、移管ロックを戻す。

止めないための確認は「名前解決」だけで終わらせない

移管完了後にトップページが見えても、メールやサブドメインが止まっていることがあります。外部回線や別端末も使い、機能単位で確認します。

トップページが見えるだけで完了にしません。Webのしるべ編集部(独自作成)
移管完了後に契約、DNS、Web、メールを個別に確認する表。
移管完了後に契約、DNS、Web、メールを個別に確認する表。

トップページが見えるだけで完了にしません。

対象確認方法異常時に見る場所
ドメイン契約新しい管理画面で期限・自動更新・連絡先決済、本人確認、移管状態
DNS委任NSが計画どおりか照合レジストラ側のネームサーバー
WebHTTPSで主要ページ・画像・フォームA/AAAA/CNAME、証明書、公開先
受信メール外部アドレスから送信MX、メール契約、迷惑メール
送信メール外部宛てに送信しヘッダー確認SPF、DKIM、DMARC、SMTP
サブドメイン使用中一覧を個別に開くCNAME/A、証明書、CAA

失敗したときの分岐

現象最初の確認むやみに行わないこと
「移管不可」「ロック中」60日制限、登録者変更、clientTransferProhibited登録者情報をさらに変更
認証コードが無効余分な空白、期限、対象ドメイン、再発行公開場所へコードを貼る
サイトもメールも一斉に停止NS委任、DNSSEC、全レコードAレコードだけを何度も変更
Webは開くがメールが届かないMXとメール契約、SPF/DKIMWebサーバーを元に戻す
一部サブドメインだけ失敗個別A/CNAME、証明書、CAAドメイン全体の設定を消す
移管が長時間保留承認通知、ロック、移管先の状態同じ申請を重ねる

そのまま使える移管作業メモ

対象ドメイン:example.com
目的:レジストラのみ変更/DNSも変更/サーバーも変更
現在のレジストラ:____
移管先:____
有効期限:____
初回登録・前回移管・登録者変更から60日超:はい/要確認
現在のネームサーバー:____
DNSレコード控え:保存済み(取得日時:____)
DNSSEC・DS:なし/あり(移行手順:____)
Web確認URL:https://example.com/
メール送受信テスト:____
変更凍結:開始____/解除____
異常時の担当:契約___/DNS___/Web___/メール___

同時変更を減らすほど、問題時に戻す場所が明確になります。移管先固有の手順にネームサーバー変更やDNSSEC解除が含まれる場合は、一般論で省略せず、その事業者の最新手順を作業票へ追加してください。

SITE PORTを検討するときの確認ポイント

サイト制作を依頼する場合は、画面の見た目だけでなく、この記事で扱った設定を誰が担当するか、公開後の変更や確認をどこまで依頼できるかを先に確認します。SITE PORTの完成例と編集デモでは、完成イメージと日常的な編集の流れを確認できます。ドメイン移管、DNS、証明書、HTTPヘッダー等は通常の本文編集と同じ範囲で扱えるとは限らないため、必要な作業を具体的に伝え、対応範囲を確認してください。

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[DNSレコードの種類](/articles/dns-record-types-practical)・[DNSSECでSERVFAILになったとき](/articles/dnssec-ds-servfail-checklist)・[DNSのTTLを下げる時期](/articles/dns-ttl-before-server-move)

出典・確認情報

確認日:2026-10-12 / 公式情報の要点と編集部の提案を整理しています。価格・機能・条件は変更される場合があります。

ICANN:Transfer PolicyICANN:ドメイン移管に関する登録者向けFAQCloudflare Registrar:Transfer your domain to CloudflareICANN Lookup

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