AIでFAQを作る方法|確定した案内から質問・回答・根拠をそろえる
予約後の案内4行から、よくある質問3件を作る練習。コピーできる依頼文、条件が変わった回答の修正例、掲載用と編集用の分け方まで説明します。
この記事でわかること
この記事で作るもの:根拠をたどれる「よくある質問」3件
サービスの説明はあるのに、利用者が「変更できる?」「いつ決まる?」で迷ってしまう。この記事では、運営者が確認した案内から、AIで質問と回答の下書きを作ります。FAQは、よくある質問とその回答をまとめたものです。
対象は、サイトの文章を更新する担当者です。用意するのは、文章を入力できる対話型AI、確認済みの案内、メモの保存場所の3つ。プログラムは書きません。回答の各条件を元の案内へ戻って確認でき、未定の内容が掲載文へ混ざっていなければ完成です。
この記事の教室・条件・回答例・図は、説明のために編集部が作った架空例です。AIサービスの実測結果でも、実在サービスの利用規約でもありません。自分のサイトで使う際は、実際の承認済みの条件に置き換えてください。
1.元の案内に番号を振る
今回は、架空のオンライン工作教室の「予約後の案内」を使います。サイトへ出してよい内容だけを、メモへ次のように書きます。
資料名:予約後の案内・練習用
A1:フォームで希望日を送信した後、運営からの返信で日時が確定する。
A2:確定した日時の変更希望は、前日18時までに予約確認メールへ返信する。
A3:変更先の日時は、空き状況を確認した後に案内する。
A4:当日に参加用URLが見つからない場合は、予約確認メールへ返信する。
未定:キャンセル料、当日の日時変更、返金、返信までの時間。番号は、あとで根拠を見つける目印です。実際の案内が複数ある場合は、どれが現行版かを先に確認します。「古いメールでは無料、新しいページでは有料」のような食い違いは、AIに多数決で決めさせず、運営者へ確認します。
問い合わせの原文を使う場合も、氏名や予約番号を渡す必要はありません。「日時変更の期限を知りたい」のように質問だけへ整理します。個別対応として認めた例外を、全利用者に適用する条件へ変えないことも大切です。
2.AIに、質問・回答・根拠をセットで頼む
AIの新しい会話へ次をコピーし、「元の案内」の欄にA1〜A4と未定事項を貼って送信します。プロンプトとは、この依頼文のことです。
サイトに載せる「予約後のよくある質問」の下書きを作ってください。
読む人は、この教室へ初めて申し込む人です。
【元の案内】
(ここへA1〜A4と未定事項を貼る)
【出力する形】
質問/回答/根拠番号/公開前の確認事項、の4列の表。
元の案内で答えられるものを最大3件に絞ってください。
回答は結論を先に書き、必要な期限や連絡方法を続けてください。
【守る条件】
元の案内にない料金、無料対応、返金、所要時間は追加しない。
推測で答える質問は表へ入れず、最後の「保留する質問」へ分ける。
日時変更の希望受付と、変更先の確定を区別する。
根拠番号は、実際に回答を支えるものだけを書く。Anthropicの公式資料は、出力の形や制約を明確に伝える方法を説明しています。ここで根拠番号を付ける方法は、回答を点検しやすくするための編集部の提案です。番号が付いたこと自体は、正しさの保証にはなりません。
3.期待する回答例を、元の案内と照合する
この材料から作れる下書きの一例です。AIの回答が同じ文言になる必要はありません。
| 質問 | 回答の例 | 根拠番号 | 公開前の確認事項 |
|---|---|---|---|
| フォームを送ると予約は確定しますか? | 送信だけでは確定しません。運営からの返信で日時が確定します。 | A1 | 実際のフォーム後の案内も同じ内容か |
| 予約した日時を変更できますか? | 変更を希望する場合は、前日18時までに予約確認メールへ返信してください。変更先の日時は、空き状況を確認した後にご案内します。 | A2・A3 | 期限と返信先が現在の運用に合うか |
| 当日に参加用URLが見つかりません。どうすればよいですか? | 予約確認メールへ返信してお問い合わせください。 | A4 | その窓口を運営側が確認できるか |
ここでは「メールへ返信する」が、読者の次の行動になります。単に「ご連絡ください」へ短くすると、どこへ連絡するのかが消えるため、この部分は残します。
「キャンセル料はいくらですか?」は、資料だけでは答えられません。AIが「無料です」「一律で全額です」と答えた場合は不採用です。「運営者への確認待ち」として作業メモに残し、正式な条件が決まってから追加します。
4.小さな言い換えで、条件が変わっていないかを見る
特に見落としやすいのは、期限・確約・無料という言葉です。たとえば次の回答は、材料と一致しません。
元の条件は「前日18時まで」なので、「前日まで」では締切が曖昧になります。無料とは書かれておらず、変更先も空き状況の確認が必要です。
同じ会話で、次のように修正を頼みます。
日時変更の回答だけを修正してください。
「前日まで」を「前日18時まで」に戻してください。
「無料」は資料にないので削除してください。
メール送信で変更確定とは書かず、空き状況の確認後に日時を案内すると書いてください。
修正文と、A2・A3のどこに対応するかを示してください。
ほかの2件の回答は変更しないでください。修正後も、A2とA3を自分で読み返して一致を確かめます。AIに「正しいですか」と聞き直すだけでは、確認したことになりません。
| AIの回答で困ったこと | 次に行うこと |
|---|---|
| 質問が10件以上に増えた | 今回は予約後の3件だけに絞るよう依頼する |
| A2と書かれているのに内容が違う | 番号ではなく元の文と条件を照合し、回答を直す |
| 資料同士で期限が違う | 掲載を保留し、現行の条件を運営者が確定する |
| 回答が長い | 結論、期限、連絡先、確定条件を残して短くする |
| 不明な項目を埋め続ける | 新しい会話へ資料と採用する3問だけを渡し直す |
5.公開用と編集用を分けて保存する
公開ページには、質問と回答を載せます。「A1」「確認待ち」といった作業用の欄は、編集用メモへ残します。元の資料番号は読者向けの説明ではないためです。
サイトの編集画面で対象ページを下書きとして開き、「予約後のよくある質問」という見出しの下へ3問を置きます。専用のFAQ部品がなくても、質問を小見出し、回答をその下の文章として並べれば掲載できます。最初は全文が読める配置で構いません。
折りたたみ式の部品を使う場合は、スマートフォンで開閉できることに加え、キーボードでも質問へ移動して回答を開けるか確認します。検索結果に特別な表示を出す設定は、この作業の完成条件に含めません。
掲載前には、予約フォーム、確認メール、FAQの3か所で「返信で日時確定」「前日18時まで」「空き状況を確認」の意味が一致しているかを見比べます。FAQだけ正しくても、フォームに「送信すると予約確定」と書いてあれば、説明をそろえる必要があります。
6.更新時に困らない記録を1枚残す
対象ページ:https://example.com/faq/
対象範囲:予約後の質問3件
元資料:予約後の案内・練習用(A1〜A4)
根拠対応:予約確定=A1/日時変更=A2・A3/URL紛失=A4
掲載保留:キャンセル料・当日の変更・返金・返信時間
照合する場所:予約フォーム/予約確認メール/FAQ
確認担当:____
確認日:____
次の更新条件:期限、窓口、予約確定方法のいずれかを変更したとき完了の判断は、3件とも「回答の根拠がある」「必要な条件を省いていない」「掲載先と案内メールが一致する」「保留事項が混ざっていない」の4点です。問い合わせ件数が減るかは公開後の観察事項であり、この記事で保証できる成果ではありません。
Googleの公式資料も、AIで作った内容は公開前に正確性を確認するよう案内しています。質問数を増やすことより、実際に答えられる範囲を明確にしましょう。サイトの最初の画面の文章を作りたい場合は、AIでホームページの文章を作る練習も使えます。
サイト制作を相談する場合
SITE PORTは、このメディアと同じ運営者の自社サービスです。完成例と編集デモを案内しています。この記事で整理した掲載内容や点検メモを、制作相談の資料として使えます。対応範囲・費用・公開後の更新分担は個別に確認してください。特定機能や成果を保証する案内ではありません。
出典と作成方針
一次資料確認日:2026年10月12〜13日(UTC)。公式資料に基づく説明と、編集部が提案する作業手順・架空例を分けて記載しています。図は独自に作成した模式図であり、実画面や実測結果ではありません。
出典・確認情報
確認日:2026-10-13 / 公式情報の要点と編集部の提案を整理しています。価格・機能・条件は変更される場合があります。
Anthropic:明確な指示と出力形式Google:生成AIコンテンツを公開する際の確認

